2016/08/19

霧の中

私的な相談を受けるのは全然嫌いではない。
むしろ、自分自身の生き方やビジネスを考えるよい機会でもあり
話を聞くことは楽しくもある。



20代半ばで就職、転職が思うように行かないと言う男性が
知人の紹介で相談を受けたいとのこと。
時間、場所をアレンジして2時間ほど話を聞き
経験上のアドバイスと知っている限りの話をする。


その後の彼の近況報告を聞きたいわけではない。
それよりも、会って話をしたことに対して何の言葉もないことに驚く。
 自分のために会う場所を確保して、自分のために会う時間を調整してもらった
とういう事に何も思いが浮かばないのだろうか?


ビジネスの世界だけでなく世の中は、大学名、ビジネススキル、知識量だけで
人を判断しているわけではないことに気付いていないのであろう。

仮にビジネススキルや経験量で就職出来たとしても
会社は成果を求めているだけということもある。
本人が社内で浮いていようが、周りとの人間関係がうまく行かなかろうと
会社には関係ないのである。
関係あるのは成果を出しているかどうか。


但し、コミニュケーションが円滑にいかないことが
霧のように重く暗く感じるのであれば
その霧を払拭するしかないのである。
それが出来なければ、何度転職しようがまた重く暗い霧の中。



見返りなしに自分のために人が動いていたり
すぐに結果がでないことを承知で、長いタームで人が動いていることに対して
思いを馳せる、感謝する。
そして伝える ...

当たり前のことが、当たり前にできていないことに気付くことは難しい。

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