2009/02/10

山本 学司 インタヴュー

先日、鉄の彫刻作家「山本 学司」のインタヴューが当ギャラリーにて行われました。
4月号の「Asian Art News」というアートマガジンに掲載されます。
この本は英語のみなので内容を簡単にお話すると・・・
高校の時はバスケに熱中し、将来はプロのバスケットボールプレーヤーへの夢を持ち、バスケの推薦入学で大学にも入れたのだけれでも、膝の故障でその夢を断念せざるをえず、何のために大学に行くのかを自問した結果、好きな芸術の方向へ。

木、石、コンクリート、鉄などの素材を扱う中で鉄の面白さにはまり現在は鉄の作品を多く作成している。彼曰く「鉄は柔らかい!」
そして「イス」をモチーフにした作品”断片”は造形大学で特別賞を受賞。
Asian Collectionで展示していた椅子の作品は海を渡って、コロンビアやスイスへと旅立つ。

彼の椅子の作品は見る者がそれぞれストーリーを作れるように、人間の体のある一部分のみを表したり、逆に一部分を隠したりと人の創造性をかき立ててくれる。
椅子に座っている人物が女性か男性か、若いのか年寄りなのか、どんなシチュエーションで座っているのか・・・

100ピースのパズルがあるとしたら、80ピースを彼が作品の中にはめ込み、残りは見る人がはめ込み完成させてほしい。そういう思いで作られたイスをモチーフにした作品は固く冷たいと思っていた鉄が温かく柔らかく思えてくる。

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